BLOG<東アジアは「停看聴」>に刺激されて、
思わず取り出した「上海雑報」は86年、
すでに20年が経っている。
ぼくは当時見た映画「ブラジル」との連想から、
こんなことを書いていた。
「都市のなかにはぐれること。都市のなかにはぐれて白痴になること。
まさにそれが都市体験なんだ。
子供の頃、かくれんぼをしていると、僕だけ行方不明になることがあった。
隠れている間に、見つけた昆虫や上級生の遊びに気をとられて、
いつしか今やっている遊びをまったく忘れてしまうのだった。
そうだ。遊びに筋を追うことはない。上海では犬のように
歩けばいいと思うのだ。」
そういえば、行ったメンバーの誰もが犬のように歩いた。
またそんな旅行ができるだろうか。
