単独ではさほど力をもっていないようないくつかの着想があるとする。
そのままにしておけば、たんなる思いつきがいくつか散乱しているにすぎない。
それに対して、自分の着想でなくてもよい。おもしろいと思って注意して集めた知識、考えがいくつかあるとする。これをそのままノートに眠らせておくならば、いくら多くのことをしっていても、その人はただのもの知りでしかない。
「知のエディターシップ」、言いかえると、頭の中のカクテルを作るには、自分自身がどれくらい独創的であるかはさして問題ではない。もっている知識をいかなる組み合わせで、どういう順序に並べるかが緊要事となるのである。
「エディターシップ」
思考はごくごくデリケートなものである。
いい考えが浮かんでも、そのときすぐにおさえておかないと、あとでいくら思い出そうとしても、どうしても再び姿を見せようとしない場合もある。
「ホメテヤラネバ」