取材に出るときに悩むのは、どのカメラを同伴するかだ。デジカメ全盛で選択肢が広がった。これがいけない。
フィルムがいらない。何枚でも撮れる。Power Bookを持っていけば、宿屋で撮影チェックができる。
でも実際に印刷に使う場合、まだまだリバーサルに分がある。
先日、杉の産地の取材に出るときも悩んで、結局EOSデジタルkiss、リコーカプリオGX、それに長年愛用のM5をリュックに放り込んだ。M5は安定感があって8分の1秒でも手持ちで撮れ、替え玉を何本か持っていっても一眼レフほどかさばらない。デジカメをメモとして使い、これはというものをM5で撮る作戦。
取材中は、夕食後に著者たちと宿で今日の撮影品定めをする。どうも逆光ぎみの写真の上がりが良くない。光の状態で極端に善し悪しが違う。腕が悪いのだが、デジカメの性格もありそうである。
取材から戻ってリバーサルの現像結果をデジカメと見比べると、デジカメで真っ黒に潰れたカットがリバーサルできっちり撮れているではないか。うーん、ライカ健在。まだまだM5の同伴は続きそうである。