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まちに森をつくって住む
まちに森をつくって住む (JUGEMレビュー »)
甲斐 徹郎, チームネット
「百の知恵双書」第8巻
住まいをつくる誰もが豊かな環境を得たいと思う。しかし、住まいをつくることによって、逆に地域の自然環境を破壊しているとしたら、それはなんという矛盾だろう。
これからのすまいづくりにおいて最も得な方法は何か。
それは地域の緑の価値を見直し、それを快適な「天然の空調装置」として住まいに活かすことである。
本書はこうした視点に立ち、個人の住まいづくりと街の環境づくりをつなげるビジョンと実践例を示し、本当の快適さを体感するための「エコロジー住宅市民学校」を誌上開講する。
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参加するまちづくり―ワークショップがわかる本
参加するまちづくり―ワークショップがわかる本 (JUGEMレビュー »)
伊藤 雅春, 大久手計画工房
「百の知恵双書」第5巻
まちづくりのファシリテーターとして全国を飛び回っている友人の伊藤雅春さんとその仲間に書いてもらいました。「参加するまちづくり」とは、まちのビジョンをそこで暮らす住民が共有し、地域のことは地域で決めるという自由で開かれたまちづくりのことです。コミュニケーション術を通して地域の人たちが地域の意志をつくり出していく方法と事例が満載です。
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時が刻むかたち―樹木から集落まで
時が刻むかたち―樹木から集落まで (JUGEMレビュー »)
奥村 昭雄
「百の知恵双書」第4巻
OMソーラーの開発者として知られる建築家奥村昭雄の世界を「大きなデザイン」というコンセプトで3巻の本でまとめることを構想していますが、その第1巻です。環境と時間の繰り返しから生まれるかたちは、限りなく複雑で、かつ美しいものですが、こうしたかたちは自然のリズムのなかでどのようにしてつくられるのでしょうか。自然の力を建築に利用して快適さの質を追求してきた建築家による人と自然の博物誌です。
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樹から生まれる家具―人を支え、人が触れるかたち
樹から生まれる家具―人を支え、人が触れるかたち (JUGEMレビュー »)
奥村 昭雄
「百の知恵双書」第7巻
奥村昭雄は家具の製作者でもありますが、自然の木の良さと美しさを最大限に引き出すために無垢材による家具作りという困難な方法にこだわります。本書では奥村が40年にわたり続けてきた家具づくりの研鑽のすべてを明らかにしています。第4巻と併読すると、奥村が樹という自然をどのように見ているかがわかります。
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洋裁の時代―日本人の衣服革命
洋裁の時代―日本人の衣服革命 (JUGEMレビュー »)
小泉 和子
「百の知恵双書」第6巻
昭和20年代の暮らしを経験している人の中には家庭でミシンを踏んでいた母親の姿を記憶している人は多いでしょう。その時代にまさに日本人の洋装革命が静かに行われたのです。昭和のくらし博物館の小泉和子さんのグループはこの歴史に埋もれがちの「洋裁の時代」を丹念に検証し、この時代に女性たちがどのようにして洋服を自分のものにしていったかを明らかにしました。本が出ると、朝日新聞、毎日新聞が大きく書評欄で取り上げてくれましたが、改めて昭和の暮らしを検証することの関心の深さを感じました。
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UNCOVER HUMAN BODY


Akiさんから宅急便が届いた。なんだろうと開けてみると、おお!akiさんのBLOGにエントリーされたUNCOVER HUMAN BODYではないか! 小学校の上級生の時、学校で紙の人体解剖模型をつくった。平面的なのがとても不満で、僕はお手玉のように内臓をつくったらいいと思い、家でつくった。肝臓や胃はできたが小腸で投げ出した。そんなことを思い出した。
HUMAN BODYは英文だが、私にも読める。知らなかったことがいっぱい書いてある。お礼の電話をakiさんにした。大人になってくたびれてから興味がでてくることってけっこう多いよね、という話になった。からだのしくみのこともそうなんだ。
| BOOKS | 23:12 | comments(5) | trackbacks(1) |
Macintosh Desktop Architecture Guide


栗田さんのBLOG (CHRONOFILE)にエントリーされた「感覚派のためのパソコン、マッキントッシュ」を読んで、なつかしさと不思議な縁を感じた。この本が出た1985年はMAC512Kが出た年だ。僕はこの512KをAkiさんのお下がりで手に入れた。ジオデシックのこの本も熱い思いでその当時読んだ。それから5年後、SE30とPage MakerとTimbuku/Remoteを使って、一つの本をつくった。「Macintosh Desktop Architecture Guide」。IgaさんやKatsumaさんが著者だった。本の表紙はMAC paintの達人Akiさんが描いてくれた。これらの人たちが今、BLOGでつながっている。
| BOOKS | 22:28 | comments(4) | trackbacks(3) |
正月に読む本


年末になると、本箱からはみ出した本を眺めながら本の整理を考える。
高校時代からの本で死ぬまで棄てることはないだろうと思われる本が何冊かある。
そうした本は何度か読み直した過去の思い出と共にある本だ。
三木成夫の本もそのうちにある。
「過去に向かう遠いまなざしというのがある。人間だけに見られる表情であろう」という
まえがきの乗っけから引っ張り込まれた『胎児の世界』(中公新書)の衝撃は忘れられない。たしか最初に読んだのは、長女がかみさんのおなかにいるときだった。
生物の個体発生と系統発生をこの人ほど魅力的に、しかもすばらしい図版で語った人を知らない。
正月三が日は三木成夫の『ヒトのからだーー生物史的考察』(うぶすな書院)を読み直そうと考えている。

| BOOKS | 11:15 | comments(7) | trackbacks(1) |
くうねるところにすむところ


知人でBLOG仲間でもある建築家の伊礼智さんが新著「オキナワの家」を寄贈してくれた。
双書「くうねるところにすむところ」の一冊。
伊礼さんは沖縄育ち。東京に事務所があるが、沖縄でも仕事をしている。
この双書の企画者は真壁智治さん。知る人ぞ知る元遺留品研究所の畏兄であるが、
自宅が近所で、通勤途中で出会ってこの双書の進捗を聞くことがあった。
真壁と真鍋で、僕が双書を始めたら真壁さんも双書を始めた。妙な感じである。
伊礼さん、ありがとう。真壁さん、頑張ってください。
●くうねるところにすむところ03 子どもたちに伝えたい家の本
「オキナワの家」
(伊礼智著 インデックス・コミュニケーションズ刊 1600円)
| BOOKS | 17:12 | comments(1) | trackbacks(2) |
古書店ひやかし


散歩の途中でよく立ち寄る古書店は鎌倉で4軒。そのなかで購入確率がダントツに高いのは、小町通りの古道具屋の隣りの店。それも道端のワゴンのなかにある1冊500円、2冊で800円のコーナーである。
古書店からも見捨てられ同然のそうした本のなかから昨日、「君、うちに来たまえ」と物色したのは、「戦争中の暮しの記録」(暮しの手帖編)、大後美保著「季節の事典」、中山泰昌編「難訓辞典」の三冊。「戦争中の暮しの記録」は読んでみたいと思っていた本。「季節の事典」は生活、農事、植物、動物といったジャンルの各項目ごとに、桜前線の日本地図と同じ地図が掲載された労作。難訓辞典はルビをふりたくても読みがわからないときの仕事の道具。
合計で1300円。昨日は大漁でした。
| BOOKS | 10:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
今和次郎『日本の民家』


仕事に飽きて散歩に出ると、古雑貨や古本を売っている店を覗く。先日、今和次郎の『日本の民家』を見つけて買った。昭和18年発行の相模書房版。1500円だった。ぺらぺらめくっていると、昭和11年に竹内芳太郎とやった武蔵野国南多摩郡恩方村の養蚕民家の調査が書かれている。現在の八王子市南部の地域である。
それを読むと、養蚕の方法が明治中期から大正末以降にかけて3回変化していて、それによって民家の構造も大きく変化した様子がわかる。養蚕民家はパッシブデザインで、その変遷がわかって面白い。
今は「産業の為の道具としての家屋、そして産業技術の変遷に伴ふ家屋の変化、と云ふ主題は我國の養蚕地方の家屋研究には当然適用されねばならない事と考へたいのである。」と書いている。
最近、小屋をたくさん集めた本が話題になったが、小屋や民家が面白いのは実のところそのパッシブな仕掛けとそこで暮らす生業のディテールである。今さんの仕事はどれを読んでもいつまでも刺激的である。
| BOOKS | 11:01 | comments(12) | trackbacks(2) |
『生命の多様性』が面白い


エドワード・O・ウィルソンの『生命の多様性』が、岩波現代文庫になった。
ものすごく面白い。
 1883年8月、スマトラとジャワの間の小島クラカタウ島の火山が大爆発を起こす。
TNT火薬150メガトン級の規模で、轟音はシンガポールまで届いたという。
島は破壊され、周りのジャングルの島とは対称的に、この世の終わりのような不毛の島になった。
これまで名もない島であったクラカタウ島は俄然世界中の生物学者に注目される。
なぜなら熱帯の生態系の誕生からの変遷のようすを現実に見ることができるのだから。
島はもとの生態系の戻るのか、それとも別の生態系が現れるのか、最初の生物は何か……。
 のっけからこんな調子でどんどん引き込まれていく。
「適応放散」という共通の祖先をもつ種が異なるニッチに広がっていく章では、
キツツキのいないハワイ島で、ハワイミツスイがキツツキのニッチに進化していく例が紹介されている(下図)。
 感心、感心、また感心。
文庫本ではあるが、きれいなイラストも添えられている。
上下2冊で2400円。「高いよー」という人は本など読まなくていい。

●岩波現代文庫
『生命の多様性』エドワード・O・ウィルソン著 大貫昌子・牧野俊一訳
上・下巻 各1200円

| BOOKS | 11:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
ファーブル博物記
岩波書店から「ファーブル博物記」が発刊中である。
ファーブルは日本では昆虫記ばかりが有名だが、生前にたくさんの本を書いている。
理科の先生をしていたから植物、動物のことはもちろん、身の回りの科学についても。
長寿だったファーブルは19世紀のフランスを生きて、晩年に20世紀の初頭を見ることができた。
そうした時代精神もこの博物記ではかいま見ることができる。
40年ぶりにファーブルを読み始めたが、やはりファーブルは面白い。
| BOOKS | 07:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
下村純一さんの新著


建築写真家の下村純一さんから新著をいただいた。
『銭湯からガウディまで……一眼レフカメラの建築観察日記』(クレオ、1800円)
下村さんとは国内だけであるが、ずいぶんいっしょに仕事をさせていただいた。本書の中にもいっしょに行った三田のなまこ壁の演説館や山口文象の黒部第二発電所なども取り上げられている。下村さんは写真家だが、文章も書く。取材後、ほどなくして写真と原稿を渡され、彼の着眼点に学ぶことが多かった。パリ、ブリュッセル、アムステルダム、松本、長崎、大阪、宇奈月……と、本書を読み進むうちに、読者は建築写真家の自問自答やつぶやきを聴きながら建築を見て回ることになる。たとえば、こんなふうである。下村さんは木村伊兵衛が言ったという「ライカで撮ると空気が写る」という言葉にこだわる。空気が写るとはどういうことか。その言葉は建築を撮る者としては捨てておけない言葉だからである。はたして空間というヴォイドは被写体になりうるのか。そうした自問自答といっしょに添えられているのが、100ミリの望遠で捕らえたラ・ロッシュ邸の吹き抜け空間である。本書に取り上げられた建築作品は33点、それぞれにファインダーを覗く下村さんの息づかいが聞こえてくる。それが、本書の大きな特徴になっている。

| BOOKS | 09:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
『雷鳥の森』


充実した読了感を久しぶりに味わった。マーリオ・リゴーニ・ステルンの『雷鳥の森』。10編ほどの小編を集めた小説だが、書店でふと手に取り、立ち読みを始めた最初の小編「むこうにカルニアが」でぐいと引き込まれた。
リゴーニ・ステルンはイタリアのアルプス山麓の町アジャーゴに生まれ、21歳のとき第二次大戦の東部戦線に山岳兵として出兵。ムッソリーニ内閣の時だ。ドイツ軍と共に雪のロシアの壮絶な敗走、ムッソリーニ失脚、今度はドイツ軍に捕らえられナチス収容所収監、そして脱獄、奇跡的に故郷の森に生還する。
先に翻訳されている『雪の中の軍曹』はこの経験をもとに書かれた記録文学の傑作として名高いが、私には『雷鳥の森』のほうがずっとよかった。それは志村啓子さんの訳によるところも大きいのだろう。
この小説に登場する男たちは誰も寡黙だが、なんと魅力的な男たちだろう。リゴーニ・ステルンの描く自然の姿が哀しいほどに美しい。癒しきれない戦争の記憶が美しさを際だたせる。雪に閉ざされた雷鳥の森の風や梢の音が読了した今も聞こえてくる。
みすず書房 2400円
| BOOKS | 12:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
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